2016年1月22日

お太子さん(四天王寺太子会)
 
 初詣というには遅すぎるでしょうか。今年の初参りに行ってきました。1月22日、大阪の四天王寺、聖徳太子のお創りになった由緒正しき大寺院です。当日は聖徳太子の縁日、 「お太子さん(正式には太子会)」と呼ばれ毎月22日に行われる月例行事。本当は昨日の初大師(毎月21日の弘法大師の縁日。こちらのほうが有名で、出ている露店の数も多く参拝客も多い)に行こうと思っていたのですが寝過ごしてしまって・・・、目覚めたら22日でした ?これもまたご縁、「お太子さんが私を呼んでるぜ」という事で行って来ました。
 四天王寺様式の伽藍はリニューアル工事中、大空襲で大阪中が焼け土になり、戦後に再建された伽藍です。
 正面の石の大鳥居(日本3鳥居の一つ)をくぐり右へ、お大師さん右に見ながら?(心ではちゃんとお参りしていますよ!南無大師遍照金剛)左へ曲がり大伽藍 の塀に沿って歩いて行くと突き当たりが太子殿(聖霊殿)です。
 太子殿の片隅の絵堂(本当に片隅という感じの小さなお堂)に、聖徳太子の物語を絵にした壁画が描かれていて、当日はお坊さんがその壁画(聖徳太子ストーリー)の説明をしていました。(写真)



 お太子さんにお参りし(真言 オン・バラダ・ハンドメイ・ウン)、その横にある水掛不動さん(近畿36不動尊霊場第一番、真言ノーマクサーマンダバザラダンカン)と両脇のお地蔵さん(真言 オンカカカビサンマエイソワカ)にお参り。今日のお参りはこれで終了、四天王寺でお祀りしている全ての神仏諸堂にお参りしていると大変です。とりあえずと言ってはなんですが、聖徳太子とお不動さんお地蔵さんに「今年もよしなに」とご挨拶。

 当日は曇り空、写真を撮ってもいいものが撮れそうもないので境内の露店を見ながら帰途に、なぜか四天王寺で「真宗大谷派勤行集」と「金峯山勤行集」、東本願寺の畳肩衣(たたみかたぎぬ)を衝動買い、 畳肩衣というのは、他の宗派の輪袈裟のようなものです。宗派にこだわらずお参りする乱れ打ち。これもご縁でしょう。今年は吉野と大谷にお参りに行きましょう。露店ではいろいろなものを売っています。帰りの電車では、経本を開き蔵王大権現のご真言と南無阿弥陀仏を唱えながらの一日でした。

 絵堂は聖徳太子の月命日の毎月22日に限り一般公開。その他「太子会(たいしえ)」 として中心伽藍、五重塔最上階回廊も開放されます。

 帰宅後、東本願寺の畳肩衣について調べてみました。動画です。畳肩衣の本体を大威儀、紐の部分を小威儀といいます。東本願寺のサイトです。小威儀《こいぎ》の結び方 (東本願寺のHP

 お役に立ちましたでしょうか?