今回のお参りには女性一人男性一人が同行。とは言うもののこの2人、お参りにはトンと興味がなさそうです。
女人結界門のあるレンゲ辻をとおって稲村ヶ岳に到るコース。山登りの上級者向きコースということです。私、お参りはしますが登山はしません。今回もあくまでもお参り、険しい道を乗り越えてこその修行というものでしょう。なんて少し無謀というものでしたが。ははは。
大峯山寺のある山上ヶ岳登山口清浄大橋からさらに林道に入りその突き当たりに登山口があります。この登山口まで洞川の町から歩くとそれだけで一時間半ほどかかるので、洞川に住む知人に送って頂きました。有難うございました。
登山道に到着していよいよ出発。登山道入り口には木の階段があり急ではありますがなかなか整備された道のようです。ここから後ろを振り向くと巡回でしょうか、パトカーが登山口に止まったのが見えます。
登山道入り口の木の階段を登ると川沿いの道になります。清流を眺めながらの快適な登山。上級者コースといってもこんなものなのかな?などと考えながらしばらくいくと急に道がなくなります。岩に赤いペンキで矢印がかかれていて木に赤いリボンが一つ。なるほど、上級者コースね。ここからは道なき道、なんとなく人が通ったような痕跡と赤いリボンの目印が頼りです。途中、休憩していると男性が二人後ろから登って来ます。帽子を見ると『POLICE』の文字が。さっきのパトカーのおまわりさんが登って来たようです。彼らの通常の業務なのか、私たちがこちらに向かったのを見て追いかけてきたのか?そうだとしたら御足労をかけ有難うございました。この道は来た事があるのかと聞くので、いいえ、いつもは清浄大橋から登るのですが今日は女性が一緒だから稲村ヶ岳の方へ行きます。私は白の道中着に着替えていたのでお参りだと一目でわかります。「ひょっとして、女性が結界門から中に入らないようで見張りに来たんですか」などと冗談を言ったりしながら抜きつ抜かれつ登って行くと、先を歩いていた彼らから声がかかります。そっちは危ないからこっちへ周れ。同行の男性は彼らに言われたとおりに進んだのですが、上を見上げると、そう、見上げるような道というよりは崖の上のほうに赤いリボンが見えています。赤いリボンが見えているから大丈夫と、私と同行の女性が崖を登り始めるとだんだん足場がなくなり、岩がもろく足をかけたりつかむとぼろぼろと崩れます。『危ない石が落ちる。』後ろを付いてくる女性に叫びますが彼女もよけようもありません。幸いな事に当たらずに済みましたが、これ以上登るのは無理というところで、後ろを付いて来る女性に引き返すように言い、私はというともう引き返すにも登って来た足場が崩れてしまっていて引き返すわけにも行きません。やっとの思いで迂回道から先に上っていた男性の手の届くところまで行き引き上げて貰いました。生きてて良かった。先程下から見えていたそこの赤い目印を見るとリボンではなく何と『危険』の文字が書いてある小さな旗でした。紛らわしい、目印のリボンは青にするとか、危険の印は黄色にするとかしないとどちらも赤では遠くからは判別出来ません。一人で引き返した彼女も何とか無事に元の回避地点のところまで戻る事が出来一件落着。けがも無く本当に良かった。 ここでやっと今回の参拝の序盤が終了、これから女人結界門のあるレンゲ辻を通り、稲村小屋、稲村ヶ岳、大日が岳と本日の核心部、そして帰路の母公堂、龍泉寺と進むわけですが、時間の関係で今回はここまで、後はカットさせていただい写真だけ載せておきます。同伴の女性、再び登ろうと言ってるので続きはまた秋にでも。ご一緒に登りたい方はメールでもして下さい。
ちなみに、この一週間後には、私一人で同じ稲村コースをレンゲ辻まで登り、そこから山上ヶ岳(大峯山寺のある山、通称、大峯山と呼ばれる事が多い)に登ったのですが、こちらもまたスリルがあって楽しい?道のりでした。 |