ここで、もっとも効率の良い参拝の方法をご紹介しておきましょう。
バス終点の『那智山神社お寺前駐車場』(勝浦駅から25分)まで行き、そこから土産物店の建ち並ぶ参道階段を上って行きます。世界遺産・神仏霊場巡拝の道
和歌山3番札所『熊野那智大社』に参拝、すぐ横の世界遺産・西国33観音霊場第1番『青岸渡寺』に参拝し、三重塔の横から『伏し拝み』の鎌倉積み石段を下ると那智の滝のある『飛瀧神社』。『飛瀧神社』参拝の後は、バス終点の『お寺前駐車場』に戻ると、世界遺産熊野古道『大門坂』へ下る道があります。『大門坂』を下ると大門坂バス停に出ます。
普通に周って2時間くらいのコースでしょうか。熊野那智大社からは、ずっと下り道の楽チンコース。これを、反対に大門坂から『熊野那智大社』・『青岸渡寺』・『飛瀧神社』と周ると登りが多くなり結構大変です。今回私は、
奥の院という看板を見つけてどこの奥の院か気になり、今は駐車場になっている廃寺の『那智山瀧見寺』という中国系寺院の写真を撮ったりしているうちに予定の時間が無くなり大門坂をカット。『飛瀧神社』の前で300円の『かけそば』を食べ一路那智へ。
JR那智駅から2・3分のところに世界遺産『補陀洛山寺』があります。かつてのここの御住職さんは、外に出られないよう釘で打ち付けられた補陀洛渡海舟に乗り観音浄土をめざして舟出をしたということです。人里離れた辺境のお寺。『補陀洛渡海』という一大イベントで寄付を集めたようです。捨身行なので当然現在では行われていません。当時、逃亡したお坊さんも多数いたようです。『補陀洛山寺』本尊は秘仏の『千手観世音菩薩』。納経の人に『すごく綺麗になりましたね、私が前に来たときにはぼろぼろの仏像がずらりと内陣正面にならんでいて写真を撮らせていただきました。』というと、20年前(1990年
建替え)に本堂を建て替える以前の話でしょうと言っておられました。そんなに、来ていなかったのですね。最近は、バスツアーで来ることが多いので『補陀洛山寺』に立ち寄ることはないですからね。今度は何時来れるのでしょうか。隣にある浜の宮王子社跡の『熊野三所大神社(くまのさんしょおおみわしゃ)』にお参り、那智駅14:32発のバスに乗り勝浦へ!15:44発の電車に乗らないと
普通列車では家に帰り着けません。猶予は一時間。勝浦に着くと一目散に『まぐろの目玉』食堂に向かいます。が、なんとなんとなんと無常にも、14:00〜17:00まで休憩中の看板が・・・。町中歩き回って『まぐろの目玉』のある食堂を探しますが残念ながら見つからず時間切れ。仕方が無いので、行きに買えなかった駅前の『さんま寿司』を買いに行くとなんとなんとなんと今度は売り切れ御免。今日は生ものに縁の無い日、殺生はいけませんよとこれも観音様のお導き、『めはり寿司』を買い込み帰りの列車に乗り込んだのでした。
今度はお参りではなく、世界遺産観光(行くところは同じ)で来て、絶対『まぐろの目玉』でビールを飲むぞ!と固く観音様に誓ったのでした。
写真を撮らせていただいた熊野詣の女人様。ありがとうございました。
写真ご入用でしたらお渡ししました名刺の電話かメールアドレスにに連絡をください。アップで写っている写真もあります。元サイズ(3000x2000ピクセル)の写真データ(JPEG)をメールでお送りさせていただきます。
『熊野那智大社』
主祭神 熊野夫須美大神・(本地仏)千手観音
二礼二拍手一礼
御真言 おん ばざら だるま きりく
『青岸渡寺』
如意輪観世音菩薩
御真言 おん ばらだ はん どめい うん
御詠歌 「補陀洛や岸打つ波は三熊野の那智のお山にひびく滝つ瀬」
『補陀洛山寺』
千手観音立像(三貌十一面千手千眼観世音菩薩・重要文化財)
御真言 おん ばざら だるま きりく
『熊野三所大神社(くまのさんしょおおみわしゃ)』
(明治の末に補陀洛山寺より分離)
御祭神(国指定重要文化財)
熊野三所権現〔くまのさんしょごんげん〕(本地仏)
那智の夫須美大神(千手観音)・本宮の家津美御子大神(阿弥陀 如来)・新宮の速玉大神(薬師如来)の三神
<熊野三山世界遺産構成資産>
熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ),熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ),熊野那智大社(くまのなちたいしゃ),青岸渡寺(せいがんとじ),那智大滝(なちのおおたき),那智原始林(なちげんしりん),補陀洛山寺(ふだらくさんじ)
「那智大滝」は、国指定の名勝
「那智原始林」は、天然記念物
「熊野参詣道 中辺路」「熊野三山」国指定史跡
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