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2009年5月9日
 観音正寺参拝顛末記

   5月9日観音正寺参拝、5月10日京都の近畿36不動尊霊場巡拝。
 今回のお題は観音正寺参拝顛末にしましょう。
 いつもと同じようにJR能登川駅からバスに乗り『観音正寺口』バス停下車。結神社(むすびじんじゃ)の境内にある登山口から登りだします。途中たんぽぽやつつじ、ねずみ岩などを携帯電話で撮影しながら約一時間ほどで観音正寺境内に到着。
 こちらのお寺、1993年(平成5)に全焼し2004年(平成16)本堂もご本尊も再建された真新しいもの。
 ご本尊は白檀で造られた千手千眼観世音菩薩坐像で像高3.56メートルのりっぱなもの。
 ご真言は『おん ばざら たらま きりく』。はい、皆様ご一緒に。

 何事も無く無事お参り終了。
 そこからですね問題は。金剛力士像の建つ境内入口に、来る時に歩いてきた道と反対側に階段を下る道があるではないですか。あたりをみまわすものの標識らしきものはない。ここからいきなり階段ということは山を下るのも早いかも。どこへ行く道かも分からないまま階段を下りはじめました。結構急 な段差の大きい階段で自然の大きな石をそのまま使って整備されたもので、こちらが表参道になるのでしょう。と云うことは、今まで私はずっと裏道からお参りしていたわけですね。
 「ホーホケキョ」とあちらこちらから聞こえる春告鳥の鳴き声を携帯電話で録音したり、途中の休憩小屋で新聞を読んだりしながらのんびりと下っていきます。石段が途切れて暫らく行くと日吉神社があります。その日吉神社の鳥居を右に少し行くと天満宮(佐々木六角氏屋形跡。佐々木六角氏は中世の近江国を400年間にわたって支配した近江源氏の一族。)。こちらも、携帯電話のカメラにおさめ、また少し歩くと『景清道』という本当に狭い小道が竹やぶの中にあるのを見つけました。『景清』って誰?当然のごとく、本 道をはずれ『景清道』へ入っていきます。この道、折れた竹でところどころ塞がっていたりするのですが、暫らく歩くと教林坊という標識が目に入ります。坊というからにはお寺さんに違いない。お参りしていきますか。教林坊の三門まで来ると、本尊は釈迦如来、どうやら名園らしい。とりあえず、三門を携帯に収めたところで気がついたのです。電池充電量がほとんど無い。まだこれから夜友人と会う打ち合わせも しなくてはいけない。う〜ん。入場料もいることだしカメラを持って出直そう。教林坊を出て少し下ると、綺麗なお花畑があり、そこから町並みです。町並みなのではあるりますがどこの町並みなのかはわからない。通りかかる人にバス停はどこですかと尋ねてみ ますが分からない。少し不安?いえいえ、いつものことです。歩くと楽市というみやげ物屋さんがありました。そちらで。おばあさんに聞いてみるとやはりこのあたりを走るバスは無いらしい。タクシーを呼びなさいと電話番号を教えてくれます。携帯を取り出すと、充電切れ直近。とりあえず、 携帯の電話帳で友人の電話番号をさがしメモをとる。そこで電池切れ。お店にはピンク電話があるのですがなぜかタクシー会社につながらないと言いいます。とりあえず試してみると、繋がって相手の声も聞こえるのですが残念ながら通話が出来ない。こちらの声が先方に届かないようです。ここから一番近い駅はJRの安土、歩いて4、50分だという。あきらめて歩き出そうとした時一台の車が駐車場へはいってきます。フリーダイヤルで電話代もかからないということなので、携帯電話をお借りして電話をしよう。お客様にお願いして携帯をお借りし発信しようとした瞬間、天の声が・・・。『どちらまで行かれえるんですか、安土駅までお送りしましょうか』「ありがとうございます」。お土産を買うのでその間待ってくださいというので、私もいろいろお世話になり心配してくれたおばあさんへのお礼代わりに何か買い物でもと思い目に着いたのが先日近江八幡で始めて食べた「赤いこんにゃく』といまだ食したことの無い『行者にんにくみそ』。初体験好きの私は、少し迷った末に『行者にんにくみそ』を購入。ご年配のご夫婦の車に同乗させていただきJR安土駅へ。『本当にありがとうございました』。世の中いい人ばかりですね。
 安土駅前にはレンタサイクルショップが何軒かならんでいます。覗いてみるとおじさんが『今月31日に信長まつりがありますよ』とのこと。このあたり、結構見所がたくさんあるようです。次回はここから自転車をお借りして参りましょうか。
 あとでレンタサイクルショップでいただいたパンフレットを見ていると、おばあさんにお世話になったお土産屋は、『石寺楽市』といい、歩くと安土駅から約1時間。日本で初めて楽市が開かれた場所だそうで、朝取りの新鮮な地元野菜なども並ぶそうです。お近くにいかれた方はぜひ『石寺楽市』へ行き「ありがとうございました」とお伝えください。私の購入した『行者にんにくみそ』。行者にんにくというのは深山で修行をする修験者が愛用した山菜だそうで、ご飯で食べると本当においしい。体もぽかぽかしてきます。
 この後安土をあとにし京都の祇園に行くのですが、今日のところはここまで。

『景清道 』注 平景清(上総介七郎兵衛) 12世紀後半
源平時代の武将 壇の浦の戦いでやぶれ平家一門滅亡後も生存したという。
悪七兵衛景清の異名をもつ。
全国各地に景清伝説があり、謡曲や歌舞伎などの各種創作に『景清物』がある。

参道の花(つつじ)

 
 

観音正寺本堂

 
 

日吉神社

 
 

天満宮 佐々木六角氏屋形跡

 
 

景清道

 
 

民家のお花畑

 
繖山 観音正寺
(きぬがさざん かんのんしょうじ)

繖山 観音正寺
宗派 天台宗
創建 推古天皇13年(605年)
開基 聖徳太子
西国三十三箇所第32番札所
滋賀県蒲生郡安土町石寺2番地
TEL:0748-46-2549
JR能登川駅下車、バスで観音寺口下車徒歩40分
JR能登川駅下車、タクシーで山上駐車場より徒歩8分