2009年4月24日
 高野山の世界遺産に参りましょう

   

金輪塔の桜

 

金剛峯寺三門の桜

 

高野山壇上伽藍金堂前の桜

         

世界遺産「徳川家霊台」

世界遺産「金剛峯寺不動堂」(壇上伽藍)

世界遺産「金剛峯寺山王殿本殿」(伽藍)

世界遺産「金剛峯寺大門」

大門前 世界遺産「高野山町石道」入口

大門横の弁天嶽入口鳥居

弁天嶽山頂弁財天社

大師の井戸(橋本)

 前回に引き続き、再び高野山を訪れました。桜の花のピークは過ぎましたが、とはいえ山の上の事。あちらこちらに満開の桜が咲いているところも。

  とにかく高野山にはすごい数の神社仏閣がたちならんでいます。目的を絞ってまわらなければ。「『乱れ打ち』を自称している奴が何をいう!」ハハハ。とにかく、今回は世界遺産をテーマにまわってみました。
 12時前に高野山に到着。千手院橋で昼食をとった後徳川家霊台へ向かう。山内バスで行くと「浪切不動前」。入口向かいにある金輪塔で満開の桜をカメラに収めた後、徳川家霊台へ。入場料200円。金をつかった豪華な装飾のほどこされた徳川家康公と徳川秀忠公の霊屋があります。1643年、3代将軍徳川家光公の建立。

  徳川家霊台を出たところに、前回も参拝した浪切不動尊(近畿36不動尊南院)があります。今回もこちらのお不動さんにご挨拶。不動明王の御真言は『のうまく さんまんだ ばざら だん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらたかんまん』はい、皆さんご一緒に。

 金剛峯寺三門前の満開桜を収めながら向かったのが、高野山の中核をなす壇上伽藍。山内バスで行くと「金堂前」「大塔口」。そう、前回東塔の前まで行って引き返してしまったのでした。今回は、堂塔伽藍悉く写真に収めてまいりました。壇上伽藍自体が世界遺産なのですが、その中でも世界遺産に指定されている建造物は不動堂と山王院本殿。どうです、勉強になるでしょう。こちらでもお不動さんにお参り。愛染堂で御参りしようとしましたが、中を覗いてみるとお坊さんがお勤めの最中。静かにその場を離れました。
 その後、壇上伽藍周辺を散策。近畿36不動尊霊場明王院に参拝し、大師教会、霊宝館、西禅院、寶寿院、西南院等をパチリンコ。
 次の目的地に到着。高野山の入口、総門にあたる「大門」。こちらが、世界遺産に指定されています。とにかく大きい。こんな山の上で、これだけの建造物をどのように造ったのでしょうか。1705年再建、高さ25m。

  この大門の前に、世界遺産「高野山町石道」(ちょういしみちと読みます)入口があります。町石(ちょういし)は、1から180まであり、1町石は壇上伽藍の大塔の横、180町石は九度山の慈尊院(世界遺産)横にあります。1町(約109m) ごとに道しるべの町石が建っています。本日「町石道」22kmを散策するのは時間的に無理。このまま、ケーブルカーの高野山駅に歩いて帰るか、最終のバスを待つか?待ち時間、約40分。さっきから、気になってはいたのですが、ピンクの鳥居が山桜を両横に咲かせて私を呼んでいる。なになに、弁天様まで0.9km。反対側に降りると女人堂。待ち時間で女人堂までいけるじゃあ〜りませんか。気軽に考え歩き出す。人一人いない山道にどんどん入っていく。ずっと上り坂。途中、小さなお地蔵様。15分程登った所で、前から外国人のカップルが歩いて来るではありませんか。この先ビューポイントはありますかと尋ねられ、下まで下りたら世界遺産の大門がありますと答えると、女人堂側に車を置いてきたとのこと。大門まで下りると丁度バスの時間だから、バスに乗って女人堂に引き返せばいいのではといったのですが、そこから引き返しました。山頂(弁天嶽というらしい)付近にある弁天様にお参り。 こちら、嶽弁才天(だけのべんざいてん)といい、弘法大師が勧請されたといいます。弁財天の御真言は『おん そらそばていえい そわか』はい、皆さんご一緒に。 お参りをすませ、女人堂のほうへ下って行きます。後で聞いた話ですが、女人堂から弁才天まで約1kmらしい。例のカップル、1km位ならすぐでしょうとビューポイントを求めて弁天嶽を上りだしたらしい。なかなかキツイお散歩になったようです。女人堂まで下ってくると、車で例のカップルが待っていてくださったみたいで、送っていきますから乗っていきませんかと声をかけてくれます。お接待は、基本的に断わってはいけないと思っていますから「ありがとうございます、どこか駅まで」と同乗させていただく事になりました。ケーブルの駅までと思っていたのですが、途中、大門、花坂不動尊で記念撮影をし橋本駅まで送っていただくことになりました。
 このカップル、ショーン夫妻、新婚一ヶ月、『ラブラブね』だそうです。三重から一泊で来ていたそうで、昨夜は高野山の宿坊泊まり。夜の奥の院は行燈に灯りがはいりとても綺麗だそうです。私、残念ながらいつも貧乏なので高野山に泊まったことがありません。そのうち、夜の奥の院、行ってみったいものです。
 橋本の町にはいり、駅舎らしき建物が見えたので下車。「ショーン夫妻、ありがとうございました。」駅舎らしき建物に向かって歩き出すと、山登りで空腹の極みになっていたのでしょう。お好み焼きの看板が目に入ったとたんおなかが鳴り出します。このお好み屋さん、女性二人で営業されていて、居酒屋メニューも豊富、仕事帰りの地元の人(男性)に人気のお店の様子。次から次からお客さんが入ってきてあっという間に満員。そこで、隣に座ったお客さんと話をしていると、「橋本駅まで行くのですか、大変ですね」というではありませんか。駅はすぐそこのはず、何が大変でえ?「そこは役所で駅ではあ〜りません」。ギョヘー。自棄(やけ)ビールじゃ。隣のお客様に焼酎を何杯かご馳走になり、別のお客さんが駅まで車で送りましょうと言って下さったのをなぜか断り、ほろ酔い気分で歩き出す。国道ではなく、裏道を歩いているとなんとそこに『大師の井戸』があるではありませんか。『南無大師遍照金剛』はい、皆さんご一緒に。なんだ、誰も登らないような弁天嶽でショーンご夫妻に出会いここまで送っていただけたのも、お好み屋さんでご馳走になり、裏道をおしえていただいたのもお大師さんの「おかげ」だったのか。昔から私、どこへ行ってもお大師さんに歩かされ、そして「おかげ」をいただいております。お大師さんの飴と鞭ですね。この『大師の井戸』、橋本市東家というところにあります。縁起など、ご存知の方が居られましたらお教えください。
 何はともあれ、楽しい一日でした。
Special Thanks

 ショーンご夫妻。 ありがとうございました。

 お好み屋の客 Y 様、焼酎ご馳走様でした。

 

高野山壇上伽藍(大伽藍写真集)

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