2009年4月8日

 桜満開の華厳寺と長命寺

 


超満員の樽見鉄道

 本日は『花まつり』、天気は快晴お参り日和。

 今日は何とか、観音霊場三ヶ寺の参拝をしようと朝6時に自宅を出発。米原行きの新快速に飛び乗りとりあえず終点まで。米原で乗り換え大垣へ。前回、桜がまだ咲いていなくて残念な思いをした華厳寺へ向かいます。

 華厳寺へ行くには、大垣から養老鉄道と樽見鉄道で向かう方法があるのですが、今回は時間の関係で樽見鉄道を利用。終点の樽見には淡墨桜があるということで平日にもかかわらず列車は花見客で超満員。積み残しが出ている状態。ここで第一の疑問、電車には定員というものが無いのでしょうか、とにかく詰め込めるだけ詰め込んで発車オーライ。途中の駅からのお客様は当然乗車出来ず乗車拒否。ここで第二の疑問、列車は乗車拒否をしても良いのでしょうか。ま、普段は乗客も少ない赤字路線、この時期だけでも儲けて下さい。次の日曜日は多分パニック状態になっているのでしょう。気になることです。
 そんなこんなで華厳寺に到着、桜はほぼ満開。華厳寺の桜は境内には無く、仁王門までの参道にあります。参道がすごく長いので、桜のトンネルを満喫することが出来ます。華厳寺では、『花まつり』ということで拕柷尼堂(稲荷)で甘茶の接待がありましたが、『花まつり』関係というと本日目にしたのはそれだけ。


華厳寺山門の桜

 華厳寺は先日ご紹介したばかりなので今回はカット。桜の写真だけ載せて置きましょう。


長命寺参道登山口


長命寺 寺銘碑の桜

 昼過ぎにJR大垣駅まで戻ることが出来たのですがそれから二ヶ寺は無理そう。長命寺に向かうことにしました。JRの近江八幡駅前でマックを購入してから長命寺行きのバスに乗車。ここは、バスの便が一時間に3本程度あり便利なところ。マックをかじりながらの近江八幡の町を車窓見学。メンタームの近江兄弟社が学校まで経営していたのにはビックリ。小さい頃からよくお世話になりました。オロナインに負けず、頑張ってほしいものです。一家に一瓶メンターム。平日だというのに町中のあちらこちらに観光客らしき姿が「うろうろ」徘徊中。『水郷の郷』ということで水郷めぐりの舟乗り場もあちらこちらに。

 そうこうしている間に長命寺バス停に到着。ここからが少し大変。ご高齢の方身体の不自由な方はここからタクシーのご利用を。日吉神社横の昔ながらの石積みの階段を上ること2〜30分、石段は本堂まで808段とのこと。山門まで 残り数十段のというところにある上の駐車場に到着。ここの休憩所でちょっと一服。ここの寺銘碑の上にあるのが唯一の長命寺の桜でしょうか。当然満開。その寺銘碑、亀が背負っているのですが、その亀さん、重さのため顔がひきつってあぶら汗ををお流しになっておられる。ご苦労様です。

 西国三十三箇所観音霊場31番札所、長命寺の山門をくぐると、


長命寺参道


長命寺参道のお地蔵さん


亀頭


長命寺境内


長命寺境内

 重要文化財の本堂・鐘楼・三重塔・護摩堂ほか諸堂が並び、巨石があちらこちらにあり、琵琶湖の展望も良し。ご本尊は千手十一面聖観世音菩薩三尊一体(千手観音、 十一面観音、聖観音全て重文)。御真言は「おん あろりきゃ そわか」。はい皆様ご一緒に。境内は山の上ということもあってそれほど広くは無いのでじっくりと 時間をかけて散策をして下さい。例のごとくカメラマン気取りで写真をパチリンコの後、帰路に着く。


西国古道落ち葉の絨毯


西国古道入り口の山ノ神

 長命寺石段参道の途中に分岐道があり西国古道という小さな標識が。時間は4時、もう一ヶ寺はどう考えても無理、ということは急ぐ旅でも無し、どこへ行くかは 分からねど・・・。こちらは石段では無くほとんどがそれ程きつくも無い山道。落ち葉のふかふかの絨毯の上を10分ほど歩くと下の町に到着。山の神他を祭る祠が 古道登り口に三社。今日の無事を山の神に感謝。

 そこから、数分で「市民運動公園前」というバス停。目の前には琵琶湖が広がっています。バスが来るまで少し時間があったので風景を楽しみながら散策。水郷 めぐりの観光船乗り場があったので駐車場に入っていくと、本日は休みだったのでしょう、いきなり非常ベルが鳴り出し退散。いやー、参った参った。今日はお寺 以外でも参った。入り口に本日休みと書いておきなさいなんて言いながら歩いていると次のバス停の前に桜の美しい神社があります。お寺以外も参らねば。

琵琶湖の入り江

 

 この神社、『天之御中主尊神社』(あめのみなかぬしのみことじんじゃ)といい、主神の天之御中主尊は天地創造の神さま。他にいざなぎ、いざなみ、天照、 大国主の四柱をお祭りしています。なんと驚きは、もともと長命寺の鎮守として、虚空蔵大菩薩神社だったということ。長命寺まいりの折にはちょっと立ち寄って 参りましょう。
 ところで、この神社の桜、鳥居のところにある一際美しい桜だけソメイヨシノでは無さそう。写真で分かっていただけるでしょうか。花がソフトボール大の塊りを 形成して咲いています。桜の下で記念撮影しているとバスが到着。


天之御中主尊神社


鳥居桜(勝手に命名)

 近江八幡駅に着いたのがのんびりしていたにもかかわらずまだ5時。丁度小腹も空いたので今度はマックをやめて開いたばかりの居酒屋へ。そこで早速ご利益 ご利益。先着10名様に 日替わり一品を特別価格ではじめたとかで本日初日。私が第一号の客。本日のサービスメニューは焼き鳥でした。マスターにいろいろ話をお聞きしていると、 近江八幡の名物は近江牛と赤いこんにゃくとの事。赤いこんにゃく? 初めて聞きました。おでんを注文してみました。金200円也。いろんな情報収集をするには地元の居酒屋が一番です。

赤いこんにゃくのおでんときんぴらごぼう

 後から考えれば、一番近い長命寺から参拝すれば三ヶ寺の参拝も可能だったと思われますが気の向くままの乱れ打ち。のんびり出来てよかったよかった。 いやー、楽しい一日でした。
姨綺耶山 長命寺
(いきやさん ちょうめいじ)

宗派 天台宗系単立
本尊 千手十一面聖観世音菩薩三尊一体 (千手観音、十一面観音、聖観音全て重文)
創建 619年(推古天皇27年)
開基 聖徳太子
西国三十三箇所観音霊場31番札所
聖徳太子霊跡35番札所
近江西国三十三箇所21番札所
拝観時間 8時から17時

滋賀県近江八幡市長命寺町157
交通アクセス JR近江八幡より近江鉄道バス長命寺行き25分