2009年3月末日

 道成寺(和歌山)

日本でも有数の千手観音菩薩像(国宝)を祀る古刹
 前回アップした、天橋立(3月22日)以後に参拝したお寺。
 紀三井寺・道成寺・観音正寺・穴太寺・東寺・松尾寺。
 残念ながら桜の花はどちらのお寺さんも咲き始め、かろうじて一番南の道成寺が五分咲きというところ。
 すべてのお寺をご紹介したい気持ちは山々なれど、時間の関係で今回は、これから先ご紹介する機会が最も少ないと思われる道成寺にしましょう。他のお寺さんは西国33観音霊場札所等のお寺なので、これから先も何度も参拝することでしょうから。
 道成寺への参拝日は、フランシーヌの場合と違って3月30日の月曜日。
 午前中、和歌山で一番美しい白崎海岸(日本のなぎさ100選)に散歩に行き、JR紀伊由良を出発したのが2時を過ぎていました、御坊の駅で乗り換えて次の駅が道成寺。が、がですよ、乗り換えの時間の10分程の間に和歌山ラーメンを食べようと思ったのですよ。ちゃんと出発時間の確認もせずに。ラーメンが出来上がってさあ食べようというときに、ああ、無情無常。電車が出て行く私は残る。美しい駅員さんに聞いてみると次の列車まで一時間待ち。とりあえず和歌山ラーメンをゆっくりと味わい、今度はおじさんの駅員さんに聞いてみる。 道成寺まで歩いて行くと約40分との事。レッツゴー、張り切って参りましょう。歩くこと約30分で道成寺に到着。
 天気快晴、心地好い暖かさ。それ程広い境内ではないのですが自称カメラマン、ぱちりパチリぱちりと一時間以上。ついたときは3分咲き位かなと思っていた桜の花も見る見るうちに5分咲きくらいにまで開花。御仏はやはり私の味方だった。敵にまわすと恐ろしいですぞ。
 当日は、本堂の無料開放をしていたのです。ご本尊は千手観世音菩薩。
 ご真言は、「おん ばざら だるま きりく (そわか)」。はい、皆さんご一緒に。
 約一メートルの立派なご尊像なのですが、実はこちらは前立ちさん。その後ろに控えしは、なんとなんとなんと、高さ3.6mの33年に一度しか御開帳しないという千手観世音菩薩像(重要文化財)。14世紀に造られたものだそうです。次回の御開帳は2038年の春。生きて見せよう観音さん待ってておくれ。
 道成寺といえば、そう、娘道成寺。安珍清姫で有名ですがそのお話は紙面の関係でカット。どうしても知りたいかたは、道成寺へ参りましょう。こちらのお寺、毎日御住職が絵解きをしてくださいます。残念ながら、私は着いた時間が遅く、迷カメラマンもしなくてはいけなかったので、ご拝見させていただくことは出来ず残念に思っていたのですが、なんとなんとなんと、その夜滅多に見る事の無いテレビを何気無しに見ていると、道成寺が映し出されご住職が冗句をちりばめたご法話をされているではないですか。念彼観音力、善応諸方所、能為作依怙。

入相桜

安珍と梵鐘を供養する安珍塚

   道成寺のお参りが終わって、今度はJR道成寺の駅から再び紀伊由良へ。白崎海岸の夕日を撮影に行ったのですが、夕日の沈むのが早いこと、地平線にさしかかるとストンという感じであっという間に沈んでしまいます。残念ながら準備不足、いい写真が撮れませんでした。またいつか挑戦しましょう。人生とはチャレンジですよ、BABY。

白崎海岸

四国に沈む夕日

  天音山千手院道成寺
(てんのんざん せんじゅいん どうじょうじ)

宗派 天台宗延暦寺派
本尊 千手観世音菩薩(国宝・宝仏殿)
創建 701年(大宝元年)
新西国三十三箇所観音霊場5番
神仏霊場巡拝第6番札所

和歌山県日高郡日高川町鐘巻1738
0738-22-0543

特急「くろしお」。御坊駅で普通列車に乗り換えて一駅
JR 紀勢本線(きのくに線)道成寺駅 から500m(徒歩7分)

 

道成寺 写真集